金工作業過程の様子

金工作家

日本の金工芸は江戸時代から続く伝統的なものづくりです。
とくに金を専門とする工芸作家は、高い技術と信頼、豊かな感性が必要となり、日本に数人しかいません。
代々受け継がれてきた技と心。永遠の美しさをつくる職人たちの魅力を紹介します。

奥山峰石金工作家 重要無形文化財保持者 (人間国宝

昭和12年山形県生まれ。鍛金家の笠原宗峰に弟子入り後、田中光輝に師事。27歳で独立後、60年以上にわたり金工の道を歩み続けている。
異なる金属同士を嵌め込む「金工象嵌(きんこうぞうがん)」の技術を得意とし、樹や花をモチーフとした独自の美しい世界を描く。平成7年、その作品と類い稀な技術が認められ、当時としては最年少で鍛金の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。平成9年には紫綬褒章を受章した。
現在は鍛金の技術を伝えるため、作品づくりを続けながら後進の育成にも努めている。

石川光一

石川光一金工作家 石川工房三代目

平成天皇の皇太子時代のご成婚記念品や、大相撲の金杯などの製作を手がけ、内閣総理大臣賞も受賞した石川工房。江戸時代から続く伝統を受け継ぎ、日本を代表する鍛金技術で知られている。
石川光一は昭和24年、石川工房二代目・石川清太郎の長男として浅草に生まれ、18歳で金工作家の武藤正に入門。金工の技法を習得した後、石川工房へ戻り、祖父、伯父、父とともに作品製作を始めた。
現在も伝統を守りつつ、時代を映す新たな作品にも挑み続ける。
昭和63年、東京都知事賞を受賞。

石川広明

石川広明金工作家 石川工房五代目

昭和55年、石川工房三代目・石川光一の次男として浅草に生まれる。平成11年、伯父のもとで金工の技法を習得。
初めての作品が金銀創作展で台東区長賞を受賞する。平成13年からは重要無形文化財保持者の奥山峰石に師事し、金工の技を磨いた。
若くして才能を開花させ、石川工房の五代目として代表の座を引き継ぐ。
鋭い観察眼から生み出される新たな発想を、確かな技術で表現した斬新な金工作品は、多くのファンを持つ。